秘密結社G-Numbers

 狭い部屋の中へと男たちが入ってくる。その数3人。
  暗くてどの顔も伺い知れない。
  テーブルへと腰掛ける彼ら。
  一人が沈黙から声を上げる。
「いよいよ作戦決行前、最後の幹部会議となった」
「この時を待ちわびた」
「我らG-Numbersが虐げられていた時代は、今夜。終わる」
「終焉、そして始まりの時だ」
「作戦に抜かりは無いな」
「無論だ」
「夜に華を咲かせてみせよう」
「これが成功すれば、我らだけではない。多くの同胞が救われる」
「失敗させるわけにはいかぬ」
「それでは、我らの誓いを宣誓して会議を終了する」

 三人は一様に席を立つ。抑揚の無い声で暗唱をする。
『我らG-Numbers』
『時によって貶められ、血によって束縛されし我ら』
「ひとりはエピタフ」
「ひとりはドラッグポイゾン」
「ひとりはメタルマイスター」
『我らは誓った、この血の鎖を千切ると』
『我らは夜に契約した。血を薄める為に盟友と歩むと』
『我らは誓う、鎖を千切るまで終わらぬと』
『ここに我らG-Numbersがある限り』

 暗唱を終えると彼らは何も言わずに立ち去った。
  部屋から出ると他人のように知らぬ顔で離れていく。
  G-Numbersであることを知られない為だ。果たしてG-Numbersとは何者なのか…。

 エピタフは大野墓石店の次男として。
  ドラッグポイゾンはドラッグナカムラの次男として。
  メタルマイスターは山田工務店の次男として。仮の姿を纏っている。
  この人口2万人の小さな町でG-Numbersは暗躍する。
  次男家長制を実現させるために!

 G-Numbers

 ジーナンバーズ

 ジーナンボーズ

 次男坊s………!

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